お彼岸
昔から「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、一年中で最も過ごしやすいのがこのお彼岸の頃です。
彼岸という語は、梵語・パーラミターを漢訳した到彼岸(彼岸に達した状態)の略で生死(しょうじ)輪廻(りんね)する(生まれては死に、再び生まれては死ぬ)迷いのこの世を此(し)岸(がん)とするのに対して、煩悩の川を隔てた彼方にある悟りの世界をいう言葉です。
なお、パーラミター波(は)羅(ら)蜜(みつ)(または波(は)羅(ら)蜜(みっ)多(た))と音写(発音をそのまま漢字)されますが、それは到彼岸の為の実践行とされています。
その名が京都の六波羅蜜寺でも有名な、六波羅蜜とよばれる六つの実践行です。
すなわち、布施(ほどこし)・持戒(戒律を守る)・忍辱(にんにく)(がまん)
精進(努力)・禪定(心の統一)・智慧(正しい洞察力)を実行する修行です。
したがってお彼岸には先祖供養とともに、本来は悟りの世界に行くことを願って行いをつつしむ期間とされていたのでしょう。
真光寺では春の御彼岸の施餓鬼法要を、3月19日(土)14時より行います。お塔婆(1本二千円)は事前にお申し込みください。